2010/12/07

京都を振り返る

京都をじっくりと散策してきた数カ月。

歴史は当然ながら建築や庭、食など古いものをはじめ
京都は現代都市としての発展も著しく、日本の代表都市として機能しています。

古いものと新しいものが共存する街というのは、
なんだかとても不思議めいています。

1つのテーマを取り上げたとしても、
そこには古と新があり、さらにその二つがうまく融合されている発見もあったりと
その奥深さは尽きることがなく、人々が魅了される由縁でもあります。





京都で強く感じられた内面的なテーマが
「孤独」でした。

美しすぎる装具の数々、贅沢なまでに凝らされた装飾建築
寺院や神社の数の多さ、仏像の細かな彫刻・・・
彼らのこだわりようと製作した者の技術は
今の私たちでも追いつけないほど。

波乱の時代に生きた人々の不安、恐れ。
浄土に辿り着きたいという強い悲哀が形として遺されたと考えると、

観光都市として華やかな現代京都の裏側には、
恐怖を覚えるほどの悲しさもあるのです。

美しい庭園を眺め
束の間の平穏を楽しみながら孤独と闘っていたのだろうと
昔の人を想いながら、
私も自分の内面と重ねるのでした。

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